クローズアップ源内

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これから山へ登る人にもおすすめする、私の好きな山の本と、心にとどめている山の本。

 

トーです。

私の趣味のひとつに登山があります。登山を始めたのは「山で飲むコーヒーは、どんな味なのだろうか?うまいのか?」という思いつきがきっかけです。そして着るものや道具のこと、行動のルール的なものすべてが無知なところからのスタートでした。

だからインターネットの情報もたくさん参考にしましたし、山関連書籍もたくさん読みましたね。登山に行く準備のためにウェアや道具を物色するのも、知識を得ることも大事にしています。そして、それらのインプットを、実際の活動でアウトプットする。こうやって経験を重ねています。

 ちなみに、山で淹れて飲むコーヒーはうまいですよ。自作したアルコールバーナーが静かに燃焼する様子をぼーっと見つめたり、風に揺れる木々の音の中で飲むというシチュエーション補正ですね。わざわざ山で面倒な調理はしないスタイルなのですが、コーヒーを淹れるくらいはしています。

 では、参りましょう。

 

トムラウシ山遭難はなぜ起きたのか
 人間という恒温動物の弱さを知った一冊です。どんなに優れた道具があったとしても、要所で用いられなければ、人間はあっさりと行動不能に陥り、簡単に命を落とします。遭難事故の描写は生々しいものですが、多くの人が安全への意識を高めるために、知っておかねばならない事実です。
 
・登山ボディのつくり方 
私がトレーニングについて言いたいのは「継続すること」のみです。どんなメソッドも一日で何か変わるものではありません。衰えてから取り返そうとするのは手遅れになると思います。これを参考に毎日続けられるメニューを組んでみるのをオススメします。
 
・山岳気象大全
  タイトルはすこし固いのですが、初心者から上級者まで広くカバーしてくれる良書です。なんせ「大全」ですからね。漠然と「雲とか気圧とか、天気ってどう判断したらいいの?ワカンネ!」ってときに真っ先に読んだ本です。 
 
・山小屋の主人の知恵袋―生き字引に学ぶ登山術
 山小屋を管理しながら、多くの登山者の姿を見てきた方々の経験や、山に対する姿勢が語られています。山において人間の優位性などこれっぽっちもないよなあと思いました。謙虚な姿で登る人でありたいと思います。そして、巻末の「山道具一覧表」はぜひ活用してほしいです。
 
・新・傷だらけの百名山
 代表的な百名山を取り上げ、その乱開発に警鐘を鳴らし、登山客のマナーについても意見を述べています。そういう山を大切に思う気持ちは結構なのですが、著者自身が小屋番の方の対応や、提供される食事のグレードなどに対して文句も書き連ね、私には単なる「ぼやき」にしか見えませんでした。同じ山行記として深田久弥が「日本百名山 (新潮文庫)」で描いた牧歌的な趣とは対極にあるように感じています。著者には申し訳ありませんが、「こうはなりたくないな」と反面教師として心にとどめている一冊です。
 
・ぼくの道具
石川さんの文章が好きなので、最近読んだ新刊を。 石川さんが愛する道具にまつわるエッセイ集。自分の行動に合わせ「何が必要で、何がいらないのか」をとらえることは、極地であろうが日常生活であろうがモノ選びの上で大切な考え方だとおもいます。道具への向き合い方をいま一度考えさせてくれます。2015年のK2へ行った際の記録も載っています。
・ぼくは都会のロビンソン―ある「ビンボー主義者」の生活術
 山の本ではありませんが、大変影響を受けた本です。「自分で工夫することの楽しさ」を教えてもらいました。売っているもの、用意されたものだけが全てじゃなく、自分の身の丈に合った工夫をして暮らす術を考えるきっかけとなりました。「低収入での工夫の暮らし」に関心を持ち、日常生活での研究と実践を30年間試みてきた著者の言葉からは、その辺の貧乏生活や節約術ハウツー本とはまるで違う印象を受けると思います。
 
というわけで簡単ですが7冊のご紹介でした。
いよいよ春山の季節ですね。私の好きな湯沢の平標山も小屋空けになるようです。
今年も自然に感謝し、謙虚な姿勢で登っていきます。
 

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