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「青春の一冊」・・・O・ヘンリかなあ。

特別お題「青春の一冊」 with P+D MAGAZINE
http://blog.hatena.ne.jp/-/campaign/pdmagazine

マンガなら間違いなく松本大洋「ピンポン」ですね。細やかな絵のタッチと独特なセリフ回しが鮮烈でした。それぞれの登場人物(脇役にまでも)へしっかりとスポットライトを当てた所も、単なるスポーツ漫画とくくることの出来ない作品です。

 

小説だったら、O・ヘンリでしょうかね。

高校のころ、星新一さんにのめりこんでいた友人がいました。友人は「本嫌いだったけど、一つ一つが短いし、これなら読めると思って読んだら最高だった。」と言って、何冊も星さんの作品を貸してくれました。 星さんの作品はどれも未来的で、なおかつ人間の普遍的な部分も付いていて、笑いや毒も含んでいるところが面白いです。

これで短編の面白さを知った私は、海外の短編小説家の作品も読んでみたいと思って、手にとってみたのがO・ヘンリだったわけです。好きな話は「警官と讃美歌」です。

あらすじはと言うと、

「ニューヨークで浮浪者の男性が、冬だけの間、外よりも温かな生活を送れる刑務所に行くためにわざと罪を犯す。でも何度犯罪を起こしても不思議と警官にはつかまらない。
そうこうするうちに教会から聞こえてくる讃美歌に、自分が若かった頃を思い出して改心する。
『これからは懸命に働いて、生きよう。』
そう思っている時に警官に『真夜中に何をしているのか』声を掛けられ、と皮肉にも禁固3か月となる。」

という話です。なんともいない深みのある後味が残ります。

短い中にもいろんなメッセージを詰め込んだ彼の作品は印象的でした。

 

O・ヘンリ短編集 (1) (新潮文庫)

O・ヘンリ短編集 (1) (新潮文庫)

 
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