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自衛隊がテロ、アンドロイドが妊娠、首相暗殺・・・色々ヤバい手塚治虫「時計仕掛けのりんご」を読む。

 

サトーです。

先日のKindle購入以来、読書ライフがそこそこ充実しています。

Kindle購入。~これからの世界をつくる仲間たちへ~ - クローズアップ源内

漫画も多く読んでいて、最近だと、

あたりが面白かったですね。

とんかつDJアゲ太郎 1 (ジャンプコミックス)

3月のライオン 1 (ジェッツコミックス)

Sunny 第1集 (IKKI COMIX)

 

中でも印象的だったのは、手塚治虫さんの短編集「時計仕掛けのりんご」です。

時計仕掛けのりんご

時計仕掛けのりんご

 

 この短編集の存在は知っていたのですが、今まで読んだことがなく、手塚作品のkindle版が色々と安くなっている機会に購入してみました。

昭和40年代の作品でありながらも、古さなどいっさい感じる事はなく、むしろ未来を見てきて書いたのではないかと思うほど、現代社会をとらえた作品集でした。

表題の「時計仕掛けのりんご」は、自衛隊のテロ事件を描いています。

長野のとある街で、ある日から朝日以外の新聞が届かなくなり、テレビもラジオも雑音だけ。車も通らない。

しかも、閉鎖された道路の向こうに自衛隊の新鋭戦車が見えたという噂。
だが、主人公以外の人々は疑問を持たない。
陸の孤島となった地方都市にて、自衛隊が反乱を起こすという展開は、陳腐だけどヤバいとしか言いようがありません。

「聖女懐妊」では人間と結婚した美少女ロボットの妊娠・出産という驚きの展開。奇跡とか神とか、そんな壮大なテーマをガツンとぶつけてきます。

 一番強烈だったのは「悪魔の開幕」です。

丹波首相は 自衛隊をはっきり軍隊といいきり……国民のすべての反対をおしきって憲法を改正してしまった

しかも!核兵器の製造にふみ切ったのだ

日本が中国やその他の国の圧力から東南アジアの勢力をまもるという名目でだ! (174ページ)

これですよ。本当に73年の作品なのでしょうか?ラスト1ページが衝撃です。 

 ハードな描写も多く、私にはちょっとキツいところもありましたが、手塚さんの作品すべてにおいて一貫している「生命」であったり「人間の業」みたいなものが、この短編集でも色濃く表現されています。

鉄腕アトム」や「リボンの騎士」など、有名作品とはまた違った側面から手塚作品を読むことができて面白かったです。ほんと、強烈でした。

 またこの機会に、むかし図書館で借りて読んだ本などを読み返してみたいと思います。

 

紙の砦

紙の砦

 
 
罪と罰

罪と罰

 
リボンの騎士 1

リボンの騎士 1

 
 

 

 

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