クローズアップ源内

日々の暮らしや、音楽、山、その他もろもろ。

山と生きた人々の、超重要記録。田口洋美「新編 越後三面山人記 マタギの自然観に習う」を読んだ。

 

トーです。

田口洋美さんの「新編 越後三面山人記 マタギの自然観に習う」を読みました。タイトルは「えちご みおもて やまんどき」と読みます。

三面(みおもて)という集落は、今は三面ダムの底に沈んで消滅してしまった集落です。

今は無きその三面の狩猟文化と山村習俗を、日本の狩猟文化研究の第一人者である著者が詳細に記録したのがこの本です。

これまで何度か再出版されながら、ロングセラーとなっている一冊だそうです。私はヤマケイ文庫として復刊されたKindle版を購入しました。

本書は、三面に長期滞在のかたちで入り、本格的な記録をはじめた1982(昭和57)年冬から、村が閉村にいたった1985(昭和60)年晩秋までの4年間に書かれたフィールドノートをまとめ、四季の暮らしを中心に構成し、後半では自然と村人の関係のあり方について若干の考察を試みた。 

「BOOK」データベースより

著者は狩猟文化研究をされており、当然ながら専門的で学術的な記述もあるものの、非常にあたたかくて、人間味のあふれるエッセイとしても楽しめる内容でした。

著者が村に住み込み、住民たちの暮らしの中に溶け込みながら丹念に取材をし記録した本書の内容は、非常に貴重であり重要なものだと言えます。

狩猟文化や、山村での暮らしは全国的に失われつつありますが、山人が継承してきた考え方や自然との向き合い方は、これからの時代にも通じるものでしょう。

村人の皆さんが残した言葉の数々に、心打たれる一冊でした。

 こちらの記事もいかがでしょうか】

 

広告を非表示にする