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陣内再び。伊坂幸太郎「サブマリン」を読みました。

 

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伊坂幸太郎さんの「サブマリン」を読みました。

12年前に発表された「チルドレン」を読まなくても楽しめますよ。でも、読んでおくともっと楽しめます。

本作は「少年を更生へ導く、家裁調査員のアツい奮闘物語!!」なんてものではありません。やるせない話がたくさん出てきます。本当にやるせないです。そして、いろんなことを考えさせられます。「善悪ってなんだろう?正解と誤りってなんだろう?それって誰がどう決めるんだろう?」って。

でも、伊坂流の「読み手の予測を裏切る仕掛け」は今作でも健在でして、個性豊かな人物と軽妙な文体には「前作から12年か…」なんて感慨に浸る暇もなくページをめくる自分がいました。

いつもながら、伊坂さんの作品を読み終えたときの気持ち良さはたまらないものがあります。

「いいライブを見た後の充足感で、思わず茫然と立ち尽くす。」

あの感じに似ていると思います。

 

読み終えた後日、実家に置いてある「チルドレン」と並べてみました。

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まるで、上・下巻のように揃った装丁と装画が素敵です。眺めて楽しいところは紙の本のいいところだと思いますね。

この夏は「チルドレン 」も読み直します。

【印象的だったフレーズ】   

問い合わせ窓口、どこにあるんですか。(P179)   

自分の苦悩や思い、どうしたら良いのかわからない問いを、どこの誰に尋ねたら答えを教えてくれるのでしょう。静かな怒り、静かな叫びのような一文でした。

 

 

本作の参考文献となった一冊です。私の親戚が視覚障害を持っているので、「どう見えているのか(感じているのか)」という興味から読んだことがあります。結構驚きの内容ですよ。

 

こちらは私のお勧め。著者は法学者ではなく、社会心理学者というところが気になって読みました。社会心理学の視点から犯罪や裁判員制度などを考察しています。

 

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