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「どう生きて、どう死ぬのか」

 

先月末、翔泳社が「書き込み式!親の入院・介護・亡くなった時に備えておく情報ノート」というものを発売しました。

いわゆる「エンディングノート」の類となります。

これは介護職員兼ケアマネとして現場にいるものとしても、ぜひ全ての家庭で用意してもらいたい一冊です。
介護の現場にいるとケガ、入院、急変など、日々のなかで実に様々なことが起こります。
そんなとき、身元引き受け人の方だけでは対応の判断に迷い、その方の最期の過ごし方や、求める介護サービスが定まらないことがあります。

例えば状態が変化したご利用者や、ご家族に「どうされたいですか?」などとお伺いしても、この大きな出来事に、即座に対応するのは極めてむずかしく、(そもそも正しい答えはないんでしょうが)答えをすぐに出せないというかたは少なくありません。(わかりやすく説明するためにこう書きましたが、いきなりこんな聞き方する援助方法はNGだと思います。専門的な提案も交え、一緒に考えていくスタンスが要ります。)
そんなときに、あらかじめ入院、介護、看取りなどに関する情報をまとめておいてもらえると、介護が必要な人と介護サービスと結びつける上でとても助かります。こうすることで私たちがスムーズで適切なサービス提供へつなげることができ、ご家族やご本人へ、不要なサービスが提供されるという不利益を避けることにもつながります。

昔の人は「備えあれば憂いなし」といいことをいうもので、まさにこの通りだなぁと思います。さっきも書きましたが、その日は突然やってきます。
なにか適当なノートにまとめておくのも全然アリです。でもまとめておきたい情報が多岐に渡ると、ごちゃごちゃとした混沌の渦にのまれ、作業が頓挫しかねません。

この本ならあらかじめフォーマットが用意されているので、1から始める人にも取りかかりやすくなっています。

もし書ききれなかった場合でも、追加ページをwebから落とせるそうなので、そこも安心ですね。
もうすぐ年末年始でご家族やご親戚が顔を合わせる機会も多いでしょう。そんなときが本書を活用する絶好のチャンスです。「正月からそんな話はなぁ…。」と思われるかもしれませんが、みんな集まる機会ってそうそうありません。そろそろ本腰入れてみるのはどうでしょう。
あと、「老いも若きも1人一冊」って感じで買っておいて損はないと思いますね。年齢や性別は関係なく、明日のことは誰にもわかりませんので。

私は介護を通して色々な利用者やご家族に出会うなかで、自分の生死について考える機会が多くなりました。

「これからどこへ向かい、どう終わるのか。果たしてそれを自分で考えずにうやむやにして、その決定を人に任せていいのか。いやそれは嫌だ。」ってよく考えます。

生き方を考えるなら、死に方に対してもセットで思いを巡らせるべきだと思います。

日々の幸福や喜び、生きがい、悩み、苦しみ…いろんなことを考え、いろんなことと折り合いをつけながら生きるたった一人の自分の人生。共に生きて支え合える人々は周りに大勢いても、自分の人生は自分だけのものであり、自分は誰かの人生をなぞることができません。その逆もまたしかり。だったらその最後だってどうピリオドを打つのか、目をそらさず関心の目をむけていくべきだ、というのが私の考えです。はい。

書籍の紹介から話が逸れていった感がありますが、どこかのどなたかが、いまいちど「どう生きて、どう死にたいか」を考えるきっかけにしてもらえたら幸いです。

それではまた。ご覧いただきありがとうございました。

書き込み式! 親の入院・介護・亡くなった時に備えておく情報ノート

書き込み式! 親の入院・介護・亡くなった時に備えておく情報ノート

 

 

 

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