世界初?のvaporwave本「蒸気波要点ガイド」をゲット。
えらいもんが届きましたよ。
佐藤秀彦著「蒸気波要点ガイド」という、世界初のvaporwaveのガイドブックです。
『vaporwave(ヴェイパーウェイヴ)ってなんなん?』と聞かれてもうまく答えられないけど、簡単に言えば「80年代の音源や店内BGMなどを素材に、意図的に音質を落とす、再生速度を極端に遅くするといった加工をほどこした音楽」といったところでしょうか。
2000年代後半、washed outやNeon Indianといったchillwaveの流れをくんで生まれた数々のジャンルがあり、vaporwaveはその中の一つともされています。
ただ、その音楽性の幅の広さはまさに蒸気(vapor)のようにつかみとることが難しく、その実態をとらえきれないほどに楽曲のバリエーションが多岐にわたります。私はこのわけのわからない混沌に、あらためて音楽の自由さを知ることになります。
とりあえずいくつか聴いてみますか。
個人的にvaporwave熱がまた上がってきてる。こいつに出会ってから、いろいろと狂ってしまったんだよな。
— 5▲〒◎(sato) (@analogtarou) 2017年10月21日
札幌コンテンポラリー 情報デスクVIRTUALhttps://t.co/c7oUR3ORPZ
日本だとこの人のが面白い。聞けばわかるけど、製作のテーマが全部"天気"なのである。
— 5▲〒◎(sato) (@analogtarou) 2017年10月21日
現在の地域条件 天気予報https://t.co/ESHRnr4rA2
あとoneorthorix point neverことDaniel Lopatinの「Chuck Person's Eccojams Vol. 1」。vaporwaveと言われるより先に、こういうものを作っていた人も多々いた様子。https://t.co/Lhb3VWoioF
— 5▲〒◎(sato) (@analogtarou) 2017年10月21日
本書は、このジャンルの歴史やキーワード、代表アーティストとその作品を、多くのライターやアーティストの協力を得てまとめた一冊です。膨大な数であふれた、それこそ「蒸気」のような情報を、「液体」のようにつかめる形(紙媒体)にしたというわけです。とてもよくまとまっていて、ますますvaporwaveに興味がわいてくる内容です。
部数がどの程度だったのかは調べていませんが、初版はあっという間に売り切れたようですね。この本を知ったころには、もう手に入らないのだと肩を落していましたが、ネットを探索していたら、ディスクユニオンに在庫があってあっさりゲット。いまや家宝です。
見つけたら即買いの一冊です。
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